私も、20年にわたって、アフリカや中東、その他の戦場も含めて、あらゆる不正な現場を見てきた。それは、この映画に出てくる現実とまったく変わらない。場所や時代が少し変わっても、世界の先進国と称する国々や世界経済を牛耳るIMF(国際通貨基金)やWorld Bank, UN各機関、幾多のNGO・・・、これらがやっていること、その思惑は変わっていない。彼らが考えていることは、現状維持か、あるいは状況を悪くすることだ(彼らは決してそうは言わないが)。そうすることによって、彼らはいつまでも食っていける。利益を上げ続け、良い暮らしが出来る(映画の中でも、いみじくも正直に言っている専門家がいたが)。