死を恐れぬ者たちに立ち向かうこと

イラクでは、ダーイシュ(IS)が3年に渡って支配してきたモスルが、ほぼ陥落した。
単純な勝利ではない。
何も喜ぶべきことのない勝利だ。

そして今シリアでは、ダーイシュが事実上の首都としてきたラッカが陥落目前と言われている。

そして、このタイミングで、 ダーイシュの宣伝ビデオがまた出てきた。
死を前にした、最期のメッセージか。
その中で、流暢に英語を話す男が語っているのは、真実である。
それは、ダーイシュが言っているからという色眼鏡で見てはならないビデオメッセージだ。

ダーイシュは、いずれにしても、組織としてはもうなくなったも同然だろう。
しかし、彼らがやろうとしていたこと、目指していたことは、
これからも受け継がれていく。
わたしは、ダーイシュを支持しているのではない。
事実を述べているだけだ。
ダーイシュに反対しているからこその、憂うべき意見だと受け止めてもらって間違いない。

ダーイシュのことは、世界中が非難してきた。これほど世界で嫌われている組織も珍しい。
しかし、表には出てこないが、ダーイシュを支持する人々もまた数多く存在している。
そして、そういう人たちは、世界各地にいる。
彼らが、今のイラクやシリアの状況を、どういう気持ちで受け止めているだろうか。
これからどうするだろうか。
あえて説明しないが、進むべき道は決まっている。

そして、世界はより一層混乱していくだろう。

ダーイシュの存在や、彼らのやってきたことを非難することは簡単だが、
シリアやイラク、あるいはパレスチナなどで起きていたこと、起きていることをどれだけの人たちが認識しているだろうか。
たとえば、この日本では、99パーセントの日本人が、ほとんど何も知らないだろう。
だけど、感情的にダーイシュを非難し、イスラームに違和感を持ち、
惚けた顔で、米国や欧州のやっていることを支持している。

そういうことが、ダーイシュを生み出し、ダーイシュの過激な行動に繋がり、そしてこれからも各地で続いていくのに。
ダーイシュがやっていることは、私たちのやっていること、思っていることへの鏡像なのに。
そんなことへも意識が及ばないのか。
連日あまりにも低俗なこの国の政治状況、メディア、腐臭を放っているあまりにも多くのモノたち・・・
それらに溺れ、弛緩し、脳細胞は死滅し、何も思考する能力もない連中がのさばっている世の中。
そして、世界の多くの地でも、それは同じだ。

ダーイシュはテロリスト?
そうかもしれない。
イスラーム的にみても、彼らは多くの点で逸脱している。
しかしまた、多くの点で、神の道を守っているところもある。
それを判断するのは、わたしたちではない。
最終的にどうだったのか、を判断するのは、アッラーのみであろう。

そして、ダーイシュの比ではないテロリストは、
言わずと知れた米国であり、欧州の国々であり、経済を牛耳る国際機関であり、戦争を好きこのんで起こしている連中だ。

これから何が起ころうとも、私たちには、為す術はない。
また、米国とその同盟者たちによる馬鹿げた行為の数々に、わたしたちは抗う術をもたない。
しかし、非は非とはっきりと言う、あるいはそういう意識を持つ、これだけは忘れてはいけない。

米国のような国を支持する、我が国の愚かな政治家たち、経済界の者たちは恥を知るべきだ。
もっとも、厚顔無恥な無能者たちばかりなので、そんなことは思いもよらないのだろうが。

いずれにしても、この世界は、ますます生きにくい世界へと変貌を遂げていく。
その中で生き抜いていくことは、いままでのようにはいかない。
ということをしっかりと認識して、これからの生を乗り切っていくことしかできない。

いずれにしても、イラクやシリアの人たちの苦悩が一刻も早く終わるよう、心から祈る日々である。




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by shmurat | 2017-07-04 19:16 | 今の世界を考える | Comments(0)