高浜原発再稼働から

 福井県にある、高浜原子力発電所の4号機が、今日夕方に再稼働される。
これで、鹿児島県の川内原発1,2号機、愛媛県の伊方原発3号機についで、4機めの再稼働となる。
高浜4号機は、しかもプルサーマル発電を行うという。プルサーマル発電とはどういうものか、という専門的なことは、数多くの解説などが、賛成、反対、双方の立場から説明されているので、それらのサイトをチェックして貰った方がよい。
そもそも、私は原発の再稼働はありえないことだと考えている。
それは、福島第一原発で起きたことでもあきらかなように、自然災害では何が起きるかわからず、そういう面ではリスクが高すぎるうえに、人為的な安全対策も、確実に作動し、外部への放射線による汚染などは起きないとはいえない、ということもある。また、たとえ事故が起きていなくても、原発施設周辺や、とくには数十キロ、数百キロ先でも、健康被害や先天的な障害などというかたちで、異常が現れてきている。
またプルサーマルでは、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料(混合酸化物燃料)を使い、これが大きな問題だと考えます。安全性に問題があることは疑いなく、またウラン燃料を前提に設計されている原子炉でMOX燃料を燃やすと、燃え方にむらが生じて燃料棒の破損が怒りやすくなる、つまり事故のリスクが高い、そして事故が起きた場合には、より大規模な事故になる恐れが高いことなどが指摘されている。またコスト面でも折り合わず、電気代もあがる可能性もあり、つまり原発存続理由も危ういうえに、事故リスクも高く、極めて危険であるという、存在する意味がまったくないものでもあるわけだ。

ということなどは、もう数十年も前からさまざまに言われてきていることだし、多くの心ある専門家やジャーナリストたちも指摘してきたことだ。さらに、福島第一原発事故があり、またあの核爆発した3号機は、プルサーマルだった。というと、大したことなかったと思う人もいるかもしれないが、とんでもない話で、あの事故の影響が顕著に出てくるのは、これからだ。また、大手メディアは報道しないが、福島での各種癌、心臓疾患や白血病などは激増している。もちろん、放射線が振り注いだ首都圏の汚染も酷いものであり、東京でもさまざまな疾患の患者が激増している。これらは、すべてなぜか報道されない。

これらのことは、心ある専門家や調査報道のプロに任せるとして、私のような人間に何が出来るのか。ひとつは、写真で伝えることだが、これはやり続ける意義はあると信じるが、なかなかに難しい。また、文筆で表現していくことも考えられる。

原発の事故で何が起きるのか。なぜそれは悪なのか。なぜ、存在してはいけないのか。これらのことは、専門知識がなくてもわかることだ。つまり、頭では理解できなくても、感じることが出来るものだ。DNAレベルで身体が察知して、それを感覚的に理解できるものなのだ。それが出来ない人が増えているのだとしたら、そういう感覚も含めて麻痺しているのだろうか。現代では、放射線に限らず、さまざまの化学物質などがあり、また人々の食生活の酷さは言うまでもない。つねにあらゆる事に意識を持って、感覚を鋭敏にして生きていく必要があるのだが、多くの人たちはそれを拒否し、目先のぬるい世界に惑わされ、麻痺させられている。それさえも、自分の選択であり、それはまさに自己責任なのかもしれない。つまり、意識することにより、そこから抜け出すことは可能だからだ。

高浜原発でプルサーマルが再開され、さらに次は玄海原発の再稼働も始まるだろう。この国がどうなるかなど、火を見るよりも明らかだが、そういうことも含めて、感覚的になにも感じない人たちが多くなってしまっているのだ、現代世界では。悲しむべきことでもあるが、それさえも私たちの運命なのかもしれない。

写真は、二年前に取材した、鹿児島の川内原発。ちょうど再稼働間近な時に行ったが、そこで感じたことも多々ある。そういうことも含めて、またゆっくりと、ときどき思い出したように綴っていきたい。もうすこし時間はあるはずだから。
そう信じるしかないから。

f0361650_22411165.jpg


[PR]
Commented by noboru-xx at 2017-05-18 19:25
国民の多くは原発の再稼働に反対、原発ゼロの社会を支持しているにも関わらず
政府は再稼働方針。
米軍基地ががなくならない理由と同じように、原発をなくすことは考えていないのでしょうね。
Commented by shmurat at 2017-05-18 21:18
その通りだと思います。沖縄の基地問題も深刻ですが、政府や経済界はじめ、目先の利益しか考えていないようなのが気になります。100年先を見通す気持ちで行動していくことが必要ですね。
by shmurat | 2017-05-17 22:42 | 今の世界を考える | Comments(2)